自分改革記 ep.0

1998年生まれの蟹座


小さい頃から親の影響で競馬が好き


発育が早く、小学生がモテ期の絶頂


中学生で思春期を拗らせる


競馬のコインゲームで脳汁を出すのが楽しみ


3日で貯金の10万円を全て使ってしまうことがあった


この頃からギャンブル中毒の素質あり


高校は偏差値56ほどの中堅へ進学


高校で全く馴染めず、ボッチをかます


部活もやめ、高2から短期のアルバイトをする


10万円ほど稼ぐ


それを競馬のコインゲームに全消費


弟のお金にも手を出す


その返済のため、高3から寿司屋でアルバイト


返済し夏で退職


夏休みから大学受験の勉強を始める


塾の先生が自分にあっていて日々が楽しかった


生まれてはじめて勉強に熱中できた


が、自分が目指していた最低限のレベルまで達することができたので、そこで手を抜く


結果は合格


『お前ならもっと上を行けたはずだ。やる気を引き出せなかった俺が悪い』


塾の先生からの最後の一言


俺は恩を仇で返してしまった


好きな子に想いを伝えることもできず、不完全燃焼のまま卒業


キャンパスライフに夢と希望をはずませる


今度こそはと


華のようなライフ


何も行動しない自分に訪れることはなかった


ボッチをかまし、単位も思うように取れず


逃げるようにパチンコに手を出す


気づけばパチンコを打つことが憩いになってしまった


アルバイトで稼いだお金は9割パチンコに消え、借金をしてまで打つ日々が続く


気づけば大学3年生の終わり


告げられた留年の告知


正直、大学をやめて社会人として拘束されたかった


自由すぎる時間が逆に苦痛だった


親はそんな俺に猶予をくれた


『社会人になるまでは面倒を見る。親としての最低限の役目だ』


長男であり、親の収入が定年を越え少なくなっているのにも関わらず


惨めで恥ずかしい


こんな素晴らしい両親に生まれた子がここまでクズだなんて


3年間通った中で唯一できた友達とも壁ができる


せめてもの思いで自動車免許を取りに合宿へ


帰ってきたと同時にコロナが襲う


この年は自分を磨く絶好のチャンスであった


膨大な自由な時間を幸も不幸も手に入れることができた


その時間を俺は全て無駄にした


お金に若干の余裕ができる


借金を少しでも減らすことが当たり前


そこで返済せず、更なる儲けを夢見てFXに投資


勉強も碌にせず、運任せの投資


最初はうまくいった


いい味をしめてしまった


結果、お金を使い果たし、追加の借金へ


パチンコで稼げると謎の自信が湧く


働くなり、パチンコ三昧


増えていく負債


親のタンス貯金まで手を出す


バレないはずなどない


母親を泣かす自分


それでも今回が最後だと許してくれた


アルバイトに全力を注ぎ、溜まっていたクレカの支払いを済ませることができる


体制は整った


アルバイトを定期的に入り、コツコツと返済できる環境ができた


それを俺はぶっ壊した


ストレス発散で打ったパチンコ


よりによって爆勝ち


あの時の自分の思考へ急転直下


結果


15万近くあったお金が数日でなくなる


そして今


クレジットカードの支払い6万5千円を払える状況にない


所持金426円


何をしてるんだ


何度も助けられた命


それを同じ過ちで捨て去っている


もう、こんな自分が嫌だ


ここで変わらないと、本当にダメだ


だから、変わる


こんなクズが変われるのか


変われるか変われないかは俺次第


確固たる意思があれば可能なはずだ


こんな俺を応援してくれるのは俺しかいない


がんばるぞ


親にいつか恩返しするんだ


負けるな俺